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#35 ばったり出会った
~ばったり出会った~

どうしても奥川並(滋賀県余呉町)へ行きたくて、高時川上流の丹生渓谷を訪れた。丹生ダム建設工事の為に以前より道路工事が進められており、随分と走りやすくなっている。しかしそれもダムの規模が大幅縮小となったせいか、その後は工事も進んでいないようである。

まだ最初の廃村である『小原』には着かない。周りの木々は少しずつ色づき始めてはいるが、紅葉の赤に達する前のくすんだオレンジといった感じだ。それならば、と小道の脇に咲き誇っているススキを撮影することにした。
ふと、背後に気配を感じた。すぐに振り返った。釣り客が立っているのか・・最初はそんな感じだった。しかしよく見ると違う。おお!カモシカ・・!
なんだか懐かしい気分だった。カモシカにはこれまでにも何度も出会っている。そのせいだろうか「また、お前か~」という、そんな感じがした。もちろんそれぞれ違った場所で出会っているので、同じカモシカであるはずがない。
大きく道が曲がっている所での、予期せぬ出会いだったため、お互いが「どうしようもないなぁ」という感じでしばしのお見合いをする。

カモシカはのんびりとした動物だ。うちで飼っている老犬になんとなく雰囲気が似ている。「私とも気が合いそうだなぁ・・」など勝手に考えているうちに、静かに彼は去っていった。

乾いた心が、少し癒され嬉しかった。






http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2005/10/31 00:00】 | 自然・動植物 | page top↑
#34 峠の向こうの秋
~峠の向こうの秋~

急に肌寒くなってきた。半袖ですごすのもそろそろ限界に感じる今日このごろ、いよいよ本格的な秋到来というところだろうか。

秋といえば紅葉。緑一色だった山の色も少しずつその彩りを変えつつある。今年の紅葉は、どのような風景を見せてくれるのだろう。そういえば一昨年の秋は、滋賀県の湖西地方の西端にある「小入谷峠」を越えて福井県のある集落を訪れた。そこにあった過疎の村の風景、何とも寂しく、そして美しかった。
ある茅葺屋根の家屋は、周りの秋の風景と一体化して自然にかえろうとしていた。先祖代々続いてきた家屋を、長年にわたって守り続けてきた主も、もうその地を訪れることはないのだろうか、手入れされなくなった茅葺屋根は全面にわたって緑の苔に覆われ、当然かのように周囲の色にとけこもうとしている。これから迎える寒い冬、屋根に雪が積もって柱をきしませようと、その雪が降ろされることはもうない。老家屋は一人で冬を越す。主を失ってから、もういくつの冬を一人で越したのか・・。そしてこの先、いくつの冬を一人で越そうとしているのだろうか・・。

あれから2年、あの老家屋は今はどうなっているのだろう。無性に見たくなってきた。この秋、もう一度見に行こうと思う。秋の紅葉とともに。






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【2005/10/21 00:00】 | 福井県山村・廃村・自然 | page top↑
#33 ホッとする時
~ホッとする時~

ここのところ私の中では、岐阜県の廃村や過疎の村が旬である。
春に訪れた栃洞に始まり、上大須、越波、黒津、大河原、今島、万所、三尾谷、野出、納谷そして森茂、口有道、奥有道、跡津川、佐古、大多和、白岩、仲越、伊往戸・・。残念ながら森茂にはふられてしまったものの、それ以外の所では、その村の風景の美しさを堪能し、そして廃村の切なさを感じることができた。

そうした中、人がいなくなったいくつかの集落で人と出会うことができた。人が去った廃村で人と出会う、というのは一見矛盾しているように思われるが、実際にはそう珍しいことではない。真夏の越波の美人三姉妹からいただいた一杯の冷水、万所のご夫婦からのお茶やコーヒーなどは、廃村の寂しさの中にも温かさを感じる何ともホッとする一瞬で思い出深い。

下の写真は、跡津川沿いのとある集落の中の風景だ。雨戸の閉まった家屋や庭先の草は手入れされていて人の気配を感じるものの、ここでは人と出会うことはなかった。やけに寂しく感じた。だがそのかわりに、小さなイガグリに出会った。何とも可愛らしく愛嬌たっぷりである。
ホッとするのは人との出会いだけではない、ということになぜかホッとした。






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【2005/10/13 00:00】 | 岐阜県山村・廃村・自然 | page top↑
#32 山村を訪れる時
~山村を訪れる時~

この夏に長野県に出かけた。1年ぶりに信州の林道を走るためである。『女沢林道』『黒河内林道』『町道高嶺線』『王城枝垂栗線』など急ぎ足ではるが、それなりにいつも走っている滋賀県の林道とは違った雰囲気を味わうことができた。

林道である以上、当然、山に向かうことになる。するとそこには山村がある。山深ければ深いほど、山村の過疎化は激しくなる。この時もいくつかの過疎の村を通ることになったが、そこで目にする集落の多くは過疎化が進み、中にはほとんど廃村状態のものもあった。『椚平』というほぼ廃村状態(おそらく冬季無住となる集落)の集落を越え『後山』という集落に入った時、学校らしき大きな建物が目に飛び込んできた。
なんとも堂々と、しかしよく見ると寂しげに佇むこの建物、『湖南小学校後山分校』である。雑草で覆われたグラウンド、錆びた遊具や金網フェンスという廃校につきものの光景を見せてくれている。変則的な3階建て。1階より長く突き出た煙突が印象的で、どこか山間の温泉街の旅館のような雰囲気もある。
帰宅後、すぐに調べて見た。すると湖南小学校後山分校は、昭和43年に閉校となり豊田小学校に編入とある。したがって学校として使われなくなってから、もう36年もたっていることになる。きちんと形を残しているのは、おそらく廃校後も別の用途で使用されていたからだろう。しかしそれもそろそろ限界か、割れた窓ガラスはそのままになっており、給食室の戸は開いたまま・・。

地元の多くの人たちは、ここで学び、幼い頃をすごしたはずだ。そしてやがて姿を消そうとするこの老いた建物を見て、今、何を思うのだろう。






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【2005/10/01 00:00】 | 木造校舎・廃校 | page top↑
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