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#49 雪の分校跡に残るもの
~雪の分校跡に残るもの~

うっすらと雪に覆われた道を上ってゆくと集落に着いた。下界と違い雪は多いが、ずいぶんと水分を含んでいる。同じ鈴鹿山系でも、ここよりずっと北に位置する芹谷あたりはもっと雪が残っているのだろうなぁ、など考えながらその集落の住宅図に目をやる。

やはり、あった。何の根拠もなくやって来た集落だが、思った通りそこには分校跡があった。何の下調べもしていないので学校名などはまるでわからない。地元の方にきこうと思ったが、寒いせいか人の姿は見られない。小一時間ほどブラブラしていたのだが、結局誰と出会うこともなかった過疎の村。
分校へと向かう小径は雪に覆われて真っ白だ。あるのは動物の足跡だけ。訪れる人もないその分校跡に残されているものといえば、コンクリートの門柱と定番の二宮金次郎像だけ・・。あとは真っ白な雪に覆われた広場。もちろん校舎など残っておらず、あるのは獣の足跡だけだ。
それでも、この分校跡を見て妙に心癒された。古びたかつての学舎を壊す時に、おそらく邪魔であったであろう門柱と金次郎像、それをあえて残したところになぜかホッとするのだ。

寒く乾いた心が少しだけ暖かくなった。








http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2006/01/28 00:00】 | 木造校舎・廃校 | page top↑
#48 廃村『次郎九郎』
~廃村『次郎九郎』~

私が初めて過疎の村『次郎九郎』を訪れた時、そこにはまだ人の姿があった。大きな美しい茅葺き屋根の家屋があり、その横で畑仕事をするお年寄りの姿は今でも私の脳裏に映像として残っている。大原貯水池前あたりで脇道に入り、小高い小さな山を抜けてその小さな集落に着いた時、まるでその風景に桃源郷のようなイメージを感じたものだ。村の入り口の大きな木(たぶん紅葉だったような・・)とその横の墓地、茅葺き家屋、田畑、なぜか広場には放置された何台かのポンコツ車。今から13年前のことである。

その時の風景がもう一度見たくなった。再訪は9年後のことだった。あの茅葺き屋根の家屋はどうなっているのだろう。楽しみに訪れた。
しかしそこに見たものは・・・何とか原形を保ってはいるものの大きく屋根が崩れ落ち、無惨な姿を見せるあの時の茅葺き家屋だった。他の家屋にももう人の気配はなかった。過疎から廃村へ・・。無性に切なかった。威厳を感じさせてくれた老家屋の変わり果てた姿は本当に悲しかった。あの時の畑仕事のお年寄りはどうしたのだろう、など考えてみたが、それもただ切なくなるだけ・・。

この正月にも廃村『次郎九郎』を訪れた。そこはさらに変わり果てていた。巨大な廃棄物処理施設の建設工事が大規模に行われていたのだ。村の奥にあった廃屋は残されていたものの、もうあの時の雰囲気など微塵も感じられない。ただ村の入り口にあった老木と墓地は、そこを避けるように工事されているのか、昔のまま残っていた。しかし墓地はかなり荒れている。狭い所に工事の大型車がばんばん通る中では、墓参りもままならないのかもしれない。

『次郎九郎』という、いかにもいわれのありそうな名を持つこの集落、何百年もの歴史ある村であることは間違いない。村の入り口の老木、この木のまわりにはその昔から多くの人が集まり、村人の拠り所として親しまれてきたことだろう。しかし今は大きなダンプや重機の音が大きく響くだけ。時代の流れを見続けてきたこの老木、今は何を思うのだろうか・・。






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【2006/01/24 00:00】 | 滋賀県山村・廃村・自然 | page top↑
#47 雪の芹谷2
~雪の芹谷2~

年末にたくさんの雪が降った芹谷地域。年明けるとさらに雪が降り、そして積もる。芹川沿いの道路はいくつかの過疎集落のための大切な生活道。懸命に除雪が行われていたが、その芹川沿いの道から山に向かってのびる脇道、そこは除雪が行われていない。年末の降雪時には行われていたようであるが、今回はまだそこまで手が回っていないようだった。

この山道の終点には美しい過疎の集落がある。そこの雪景色を見たくて入ってみた。轍の上に雪が積もり、先の轍はもうほとんど判別できない。途中、雪の重みに負けた杉の木が大きく曲がり道を覆う。しかし何とか愛車が通るスペースは確保されていた。そして真っ白でやわらかな林道の終点に集落が見えた。いや、かろうじてのぞいていると言った感じか・・。

誰も人はいない静まりかえったその別世界、動くのは降り積もる雪、それと膝まで雪に埋もれた私だけ・・。










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【2006/01/18 00:00】 | 滋賀県山村・廃村・自然 | page top↑
#46 永源寺ダムの湖底から
~永源寺ダムの湖底から~

正月に愛知川上流にある永源寺ダムを訪ねた。滋賀県東部の三重県境近く、バックに鈴鹿山脈をのぞむその風景は、年末に降った雪が随所に見え、例年より雪多い冬を感じさせてくれる。

普段はただ通り過ぎるだけでじっくりと見ることのない永源寺ダムの風景であるが、この日はいつもと違っていた。ずいぶん水位が下がり湖底が見えかけているのだ。そしてよく見ると住居跡と思われる石垣が見える。さらによく見ると橋らしきものも見える。下の写真でもコンクリート製のものと思われる橋の欄干と橋脚がはっきりと確認できる。昭和51年のダム完成の前は、この橋の下に愛知川が流れ、多くの人や車などがこの橋を行き来したことだろう。
このダム建設に伴い『佐目』『萱尾』『九居瀬』の三集落が水没している。現在、道路沿いに残っている『佐目』の集落は、以前はダム湖底にも広がるもっと広い集落だったのだ。そのうちの多くがダム建設によって水没し、今は渇水時のみに当時の石垣や橋などが姿を現す。『佐目』のもう少し北にあった『萱尾』では今でも社を見ることができる。また対岸には『九居瀬』という集落もあった。こちら方は今は完全に廃村となってしまっている。

その時、その一瞬にしか出合えない風景に出合った時、とても幸せな感じになる。しかし時には切なくもなる。それでもやっぱり出合えて良かったと感じる。

そしてやはり「動いてよかった」と感じる。








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【2006/01/11 00:00】 | ダム | page top↑
#45 雪の安曇川
~雪の安曇川~

正月は何かと忙しくするものだが、うまく時間を調整して(スキをみつけて?)県内の雪景色をいくつか撮影してきた。今年は例年に比べて雪が非常に多い。とかく寂れた感じになりがちな冬の風景だが、白く積もった雪はその寂しさを和らげてくれる。何のあてもなく車を走らせ、気に入ったところがあれば写真を撮るという、いい加減なものだったが、私にとってはどの景色も印象に残るものであった。そして最初に撮影したのがこの風景、旧朽木村の安曇川の風景である。

車で鯖街道を大津方面へ移動中、夕暮れに近い太陽の光の中に黄金色に光りながら浮かび上がる川の風景が見えた。そこだけ違った空間のように感じられた。私は急いで車を停め、川にかかる橋の中央部に立つ。河原に残る真っ白な雪。一点透視法の中央部には霞にかかった山の稜線。黄昏の光による木々の陰は、その風景に心地よいコントラストを与える。そして川面には陽の光が輝く。
年末に新たに購入したニコンのD200のシャッター音が心地よく響く。カメラマニアの間では何かと騒がれている、このD200であるが、私には至福の時間を与えてくれる。しばらく撮影に没頭した。

その時、その一瞬にしか出合えない風景に出合った時、とても幸せな感じになる。当たり前だが、外に出なければ出合えなかった風景なのである。

ただ単純に「動いてよかった」と感じる。






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【2006/01/07 00:00】 | 滋賀県山村・廃村・自然 | page top↑
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