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#58 廃村とゴールデンウィーク
~廃村とゴールデンウィーク~

今年も間もなくゴールデンウィークをむかえる。そういえば昨年のこの時期は岐阜県の林道や廃村を訪れていた。そのうちの一つ神岡鉱山の『栃洞』を訪れた時のこと。

栃洞地区の入り口あたりに1台の車が停まっている。見ると一人の年配の男性が感慨深げにかつての集落の方面を見つめている。声をかけてみようかとためらっていると、その方は車に乗り込みエンジンをかける。もしかしてと思い、思い切って声をかけてみた。「地元の方ですか?」「ずっと前にここで働いていた者です。」非常に丁寧に答えてくださるその年配の方は、やはりここの出身の方だった。
私が何か話したそうにしているのが伝わったのか、その方はエンジンを切り、車から降りて色々なことをお話しくださった。私自身、神岡鉱山についてあまり情報を仕入れずに来たものだから、ほとんど的を得た質問はできなかったのだが、その方は親切にそして非常に丁寧に質問に答えてくださった。その一言一言に故郷を思う気持ちがこめられているのがよくわかる。その話に聞き入ってしまい、かなりの時間足止めをさせてしまったことを少し後悔しつつ、最後にお礼を言って別れた。
そして私は栃洞の集落の散策に向かった。するとまた一人の男性の姿。集落の奥からゆっくりと歩いてくるその男性は、先ほどの方より年齢はかなり若い。廃虚マニア?とも思ったが明らかにその表情が違う。声をかけてみると、やはりその方もここの出身の方だった。この方はここで少年期を過ごしたという。先ほどの方が親の世代としたら、この方は子の世代である。連休を利用して久しぶりに故郷を訪れたという。穏やかに語るその表情から、やはり故郷を思う気持ちがよく伝わってくる。私のような部外者とは明らかに違うのだ。たくさんお話を聞きたかったのだが、時間の関係もあり挨拶程度で終えざるをえなかったのが残念だった。

故郷を離れても、また故郷が廃墟となろうとも、故郷を思う心は消えることはない。しかし故郷の姿を見たいと思っても、現実には日々の生活に追われ、訪れることは難しい。できるのは、せいぜい大型連休かお盆休みの時くらい・・。
今年もこの時期に、かつての故郷を思い訪れる方が多いことだろう。そんな中、部外者の私であるが「少しだけお邪魔したいなぁ・・」など考える連休前である。






http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2006/04/29 00:00】 | 岐阜県山村・廃村・自然 | page top↑
#57 廃村に咲く花
~廃村に咲く花~

長く厳しい冬が終わり、ようやくやってきた山の春。鈴鹿の山腹にあるこの廃村にも春が訪れた。下界では桜の満開が終わろうとしているのに、ここの桜の蕾はまだ固い。桜だけではない。水仙の蕾もまだまだ固く、開花までもう少し時間がかかりそう。崩れかかった家屋の裏には、わずかな雪も残っている。まだ冬の色を残している、そんな春の風景であるが、よく見ると地面や苔むした石垣を黄色く彩るものがある。福寿草だ。とても美しい黄色の花を咲かせる福寿草、無彩色に近い廃村の風景にわずかばかりの彩りを添える。冬から春までの無彩色になりがちな風景を彩る貴重な存在なのである。

廃村などを訪れるといろいろな花に出合う。その中でも福寿草、オオハンゴンソウ、紫陽花、シャガなどは、馴染みの深い季節の花たちだ。それらはもともとその地に生息していたものもあれば、遠い地より人の手によって運ばれ植えられたものもある。いずれにしても、廃村となってその地から人がいなくなってからは彼らがそこの主となり、残された老家屋たちもそれを受け入れ、年数を重ねた後にやがて自然へとかえってゆく。そして家屋が朽ち果て消えた後も、その花たちは人がいた証としてその地を彩ってくれるのである。








http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
【2006/04/18 00:00】 | 滋賀県山村・廃村・自然 | page top↑
#56 ダムに消える村
~ダムに消える村~

何百年という長い歴史を終え、もうすぐその地から消えようとしている二つの集落がある。多賀町の芹谷にある『水谷』と『下水谷』だ。芹川流域の洪水対策としてこの地に「芹谷ダム」が建設されるからで、当初このダムは『下水谷』ではなく、芹川本流の『栗栖』にダムの堰堤が建設される予定だったようだ。そして計画変更に伴い名称も栗栖ダムから芹谷ダムに変わっている。
普通ダムと言えば、山間部に満々と水を貯えた風景をイメージするが、このダムはそうではない。通常は普通に川の水を通し水を貯めることはなく、大雨などで芹川の水量が増加した時のみ、本流である芹川から引かれた導水トンネルで水をこのダムに流し込んで水を貯め、川の水量を調節するという。

先日、この二つの集落を訪れてみた。決して広くない道沿いに老家屋が建ち並ぶ、とても美しい集落だ。村の入り口あたりですれ違った茶髪のお兄さんに会釈すると「こんにちは」と返ってきた。ちょっと意外な感じがしたが、心がなごむ。何軒かの家で、この冬の大雪で壊れた屋根の修理が行われていた。「この家もあと2年なんやけどなぁ・・(けど、なおさんわけにもいかんしなぁ)。」「あの寺の門あたりまで水が来るらしい。」「もう移転先も決まっとる。」など語る地元の方の表情には、あまり暗さは見られない。しかし寂しさがないわけではないはず・・。
あと2年で立ち退きとなるそうだが、その日が近づくにつれて地元の方々の故郷への思いはどのように変わってゆくのだろう・・。








http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
【2006/04/08 00:00】 | ダム | page top↑
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