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#121 有峰ダムと有峰トランプ
~有峰ダムと有峰トランプ~

富山県と岐阜県の県境にある有峰ダム(富山市有峰)を訪れた。富山湾に注ぐ常願寺川の支流である和田川上流に造られた、高さ140mのコンクリートダムで、有効貯水量は国内第9位だという。完成したのが昭和35年であるので、もう50年が過ぎたことになる。だがダム建設計画があがったのはそれよりはるか前の大正9年、何と80年近くも前だ。計画から完成に至るまでに大変な年月をようしているのだ。大正10年に水没地域の『有峰』集落の住民の移住が始まり、昭和3年に『有峰』が閉村。同11年にダム工事が起工したものの、戦争の為に工事は中止。戦後再び工事が開始され、昭和34年に湛水が始まって翌35年に遂に完成というから、閉村から完成まで32年もの年数が流れていることになる。

かつては秘境の地として何人も寄せつけなかったこの山深き豪雪地も、今は満々と水を湛える有峰ダムを中心として観光地化され、立派な自然施設や全舗装の有料観光林道(有峰林道)が周囲を囲む。そして林道周辺は見事なブナ林が彩を添え、訪れる人たちの心を癒してくれるのである。

私は、以前からこの有峰ダムを訪れたいと思っていた。今は深く冷たい湖底に眠る、誇り高き平家末裔の集落といわれる『有峰』、その地をこの目で見ておきたかったからだ。そして山深き地に不似合とも思われる有料林道がどのようなものなのかも確かめてみたかった。この『有峰』集落については「有峰物語(著:飯田辰彦/発行:NTT出版株式会社)」に詳しく書かれているので、興味のある方はぜひご覧いただければと思う。

この日は岐阜県の神岡町の和佐保の飛越トンネルから林道に入り、有峰記念館を訪れた後に再び飛越トンネルから岐阜県に戻った。本当は大多和峠を越えて岐阜へ戻ろうと考えたのだが、残念ながらこちらのルートは閉鎖されてしまい、今後も使われることはないとのこと。『有峰』ありし頃に関わりの深かった『大多和』集落を経由しての有峰訪問も、今はもうできなくなってしまったのである。林道そのものは、有料と言うこともあって大変よく整備されており、文句の無い‘快走路’だ。ドライブには最適だろう。この日の天気は曇りでモヤも多かったが、それでも周囲の風景は申し分ない。紅葉の季節には本当に素晴らしい景色を見せてくれることだろう、など考えながら走っていると、ダムサイト近くの有峰記念館に着く。

実はこの訪問でもう一つ楽しみにしていたことがある。それは‘有峰トランプ’の購入である。早速、記念館で購入しようと見渡すが商品が無い。そこでレジの方に聞くと、向かいのビジターセンターにあるとのこと。わざわざトランプを購入しようとする者は珍しいのだろうか、レジの方は少し驚いたようで少し嬉しそうな感じ‥。今度はビジターセンターできくと、「ありますよ!」と元気な声。そしてめでたく購入となった。なぜトランプなのかはわからないが、これの制作には編集委員会が設けられたとのこと。様々な論議の末に生まれたもののようだ。中身を見ると、『有峰』集落の昔の写真や、有峰の植物や動物の写真など大変興味深いもの。それぞれに一言ことばが添えられているのが何か微笑ましい。トランプとして使うことは無いだろうが、私にとっては大事な資料の一つとなった。

この有峰では、自然が大変大事にされている。ビジターセンターの雰囲気やこのトランプを見てもそれを強く感じる。そして人と自然が触れ合う場をうまく作っている。また水没した『有峰』集落についても、人々の記憶から消えることのないよう伝えようとしている。ダムによっては、諸問題からその水没集落について触れようとしない所もあるのだが、ここではそんなことはない。なぜかそのことが爽やかな感じで、ビジターセンターの人たちの爽やかな印象と重なったりするのである。









http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2007/08/06 20:35】 | ダム | page top↑
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