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#132 冠山林道の秋の風景
~冠山林道の秋の風景~

久しぶりに冠山林道を訪れた。前回訪れたのが徳山ダム湛水前なので、それからもう1年以上も過ぎたことになる。その間のこの地域はまさに激動の時。その結果、周辺の景観は激変することとなった。秋の冠山の風景の美しさは通の間では有名な話だが、今はそれに加えて林道から遠く徳山ダム湖の湖面も見えるという。その風景が一体どういうものなのか、やはり見ておかなければいけないということで、紅葉にはちょっと早い時期の冠山林道訪問となった。

この日は木之本~坂内~徳山と訪れ、そのまま一気に冠峠を目指すことにした。徳山ダムにはもうかなりの水が貯まっている。見覚えある山並みを見ると鮮明に浮かんでくるかつての村の風景。しかしその冷たく横たわるダム湖の重々しい湖面を目の当たりにすると、もうダム底のかつての風景はぶっ飛んでしまい、全く別のものに変わってしまったということを感じざるを得ない。ダムサイトより少し走ったところにある徳山会館には、この日も多くの車と何台かのバスが停まっていた。村出身の方も、そうでない方も訪れているようだったが、この先、訪れる人は増えるのだろうか減るのだろうか、など考えてしまう。

徳山を後にして冠山林道に向かう。林道といっても、ここはもうずいぶん前に完全舗装となっているので、道を走る楽しさはさほど感じない。それでも山深い感じと圧倒される程の雄大な景色が素晴らしいので、私の中では大好きな林道の一つとなっている。林道起点あたりは、まだ紅葉も色づき始めの前段階という感じだったが、標高を上げるにつれ少しずつ色づき始めてくる。平日というのに、このような地にしてはけっこう車は多いほう。登山で人気のある冠山なので、この時期にはかなりの数の訪問客があるのだろう。休みの日などには、きっと多くの人が訪れたはずだ。

林道の脇で目立つのは、風にゆれる柔らかい真綿のようなススキの穂。光があるともっと輝き美しいのだろうが、残念ながらこの日はあいにくの曇り空。それでも秋の雰囲気を十分に味わうことができ、疲れた心を癒してくれる。さらに林道をのぼる。山肌の木々の色が黄色味を帯びてくる。そして所々に紅葉した木々を見ることができるようになってくると、周りはもうすっかり秋の色。雄大な山並みの景色に加えて、この秋の色、もう文句のつけようが無い。紅葉の最盛期だったらもっと美しいのに、これに青空が加わっていたら‥など野暮なことは言いっこなしだ。これにはこれの美しさがあると言うもの。

ふと下界を見る。何かが遠くに白く光っている。以前だったらそこには見事なV字谷が見えていたはずなのだが、今は違った風景が広がっていた。モヤに霞んだ中で白く光って見えていたのは、V字谷を飲み込んだ徳山ダム湖の湖面。それが曇り空の雲を反射している。何とも見慣れない風景なのだが、これからはこれが普通の風景となる。これだけを見たら美しく感じるのかもしれないが、これまでの経緯を考えるととてもじゃないがそのようには思えない。湛水前に訪れた時に揖斐川の河原で見た美しい素朴な風景、それらが全てこの下に沈んでいることを考えると、人間って何てとんでもないものを作ってしまうのだろう、など感じてしまう。反対側の冠山に目を向けると、いつもどおりの‘冠山林道からの風景’が広がっており、ささやかではあるが、そのことにホッとする。

秋の冠山林道は本当に美しい。今回の訪問が、これからクライマックスを迎えるであろう紅葉の時期でなかったのが、少しばかり残念に思ったりもするのだが、それでもこの美しさは本当に格別。今までとは少し違った林道からの風景に気づきながらも、この秋の風景を味わうのがこれからの冠山林道‥なのかもしれない。









http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2007/11/01 21:01】 | 林道 | page top↑
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