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#134 「源流をたずねて5」
~「源流をたずねて5」~

昨今の廃虚ブーム。そのためか廃墟写真集やそれに類似するような書籍をけっこう書店で見かけたりする。しかしながら、社会問題として長きにわたって注目されていた徳山村などを除き、廃村などに関して書かれたものを目にすることは滅多に無い。そのため廃村のことを調べる際は、各地の地誌や地名辞典に大方を頼り、たまに登山や山釣り関係の書を参考にする程度。深く調べたい時は、民俗学の調査報告書や専門書、地方で発行されている各種調査冊子等に頼ることとなる。いずれにしても一般に出版されているものの中で、廃村に関してふれられているものはほとんど無い状況だ。

今回のこのコーナーでは一冊の本の紹介をしたい。「源流をたずねて5」(著者:吉村朝之/発行:岐阜新聞社、発売:岐阜新聞情報センター)である。このシリーズは既に1~4巻が刊行済みで、今回の5で完結となる。岐阜県の河川という視点から、その周辺の歴史や自然そして集落、道、生活‥などなど様々なことについて書かれており、タイトルの‘源流’ということばからも想像できるように、当然廃村や過疎集落などについいてもふれられている。著者の吉村朝之氏は水中カメラマンであり、テレビ番組の企画・製作などもされている方で、広い視野からのアプローチや、氏自ら足を運んでの取材の内容の濃さには本当に驚かされるばかりだ。他の書籍などでは決して得られないような貴重な情報が多く、私にとってこのシリーズは、同氏により制作された岐阜テレビ放送の番組「ぎふ川物語」とともに岐阜訪問の際のバイブル的存在となっている。本サイトに興味・関心を持たれている方にとっては、間違いなく貴重な資料となるのではないだろうか。

今回の‘5’では、揖斐川水系に視点が当てられている。その中味を目次から一部ひろってみると‥「もう一つの源流の谷 道谷とウソ峠」「揖斐川最源流で凍結されたダムの建設」「旧徳山村集落 塚と二条天皇」「門入、戸入集落とホハレ峠」「根尾東谷川の過疎と廃村」「五僧峠にたたずむ五僧集落」「夜叉ヶ池の潜水調査」「八草峠と戦国武将 島左近」「こつ然と消えた八草集落」などなど、本当に胸がワクワクしてしまう。私など、これらの字を見るだけでじっとしていられなくなる。このシリーズを読んだ翌日に何度岐阜の山奥に出かけたことか‥もう刺激されっぱなしなのである。

しかし残念なことにシリーズの1~3は既に絶版となっている。新聞社の出版は利益を目的とした出版ではないので損益分岐点の範囲の出版しかせず、再販もしないそうだ。つまり損益分岐点の出版部数の4000~5000部が売れてしまえばそれで終わりとなってしまうのである。また部数の関係で置かれる書店も限られており、岐阜県では「自由書房」だけで、名古屋は「丸善」、東京は「紀伊国屋」「アマゾン」あたりで直接の入手が可能という。この他、直接「岐阜新聞情報センター(出版室)/TEL058-264-1620)へ連絡して入手というのも可能だそうだ。

‘貴重’と思えるものに出合えることはなかなか無い。それだけに出合えた時の喜びは格別。人によって価値観は全く違うものであるが、ここで紹介させていただいたものは私にとっては大変貴重で価値あるもの。興味関心を持たれた方は、ぜひとも一読されることをおすすめする。





「源流をたずねて5」(著者:吉村朝之/発行:岐阜新聞社、発売:岐阜新聞情報センター)
※タイトル文字の‘5’は、正しくはローマ数字での表記なのですが、機種依存文字の為‘5’と表記させていただきました。

http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2007/11/18 13:56】 | その他 | page top↑
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