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#140 新春・芹谷にて
~新春・芹谷にて~

年明け最初に大好きな芹谷(犬上郡多賀町)を訪れた。2~3日程前に雪が降ったものの、幹線道においてはその多くが融けてしまっており、訪問時には道の両脇に残っている程度。今回は雪景色の美しさを望むのは「ちょっと無理?」、という感じでの芹谷訪問であった。しかしそういう不安を見事に吹き飛ばしてくれたのは、さすが芹谷というべきか。

ダム問題で揺れている『下水谷』で道を折れ‘河内の風穴’方面へ向かう。この日は『下水谷』にお住まいの方が、シャベルで家の前の雪を除雪されていた。日頃は閉め切られているようであるが、お正月ということもあり、帰って来られているのかもしれない。ダム建設工事が始まると、工事用の道が着けられ、このあたりは大きく変わることになる。このような昔ながらの風景を見られるのも、あとわずかのことになるのだろう。家屋が傷んでも直すに直せない状況。ダム計画で消えゆく村であるから生活環境の諸整備もストップされ、不安定な状況の中で時間だけが過ぎてゆく日々。迷走するダム計画に振り回されている住民の思いは、いかなるものなのか。

程なくして芹谷分校跡地に着く。何のためかはわからないが、ここは最近になって多量の土が運ばれ盛り上げられている。すぐ脇のお地蔵様が何とも居心地悪そうに見えるのが、気の毒な感じがする。この地蔵様は、以前に学校裏の山崩れか何かの時にその中から偶然に見つけられたという。山崩れで一人の犠牲者を出すことも無かったのは、地蔵様のおかげということで、地域の人に大事にされているそうだ。今はもう学校も消え、周辺の景色も大きく変わりつつある。時の流れと共に変わりゆく芹谷の風景を、静かに見守る地蔵様なのである。

芹谷には自分なりの撮影ポイントがいくつかあるのだが、この学校跡地をもう少し奥に行った所に私の好きな撮影ポイントがある。早速ポイントの橋から川を見下ろす。まず橋の上流に目をやると、うっすらと雪化粧した山と、そのバックの青空と白い雲。何のことは無い普通の冬の風景であるのだが、それが私にはけっこう美しく感じてしまう。夏の重々しい緑の暑苦しさとは全く正反対の、爽やかな澄んだ空気を感じる、心地よい冷たさに包まれた冬の風景といったところか。次に橋から下流を見る。思わず驚く。「これ、これ!これこそ芹谷の風景!」という風景がそこには広がっていた。透明で、激しく流れる水。冬の厳しさ、冷たさを思いっきり感じさせてくれる川の風景。そしてそれのバックには川から、木々や岩から滲み出るような水蒸気。さらには霧のカーテンの向こうに逆光の中で光る山々。霧と白い雲がうまく混じりあい、冷たくも暖かいトーンを作り出す。

そういえば昨年も新年最初に訪れた地は芹谷だった。今年も新年最初に見た美しい風景は、やはり芹谷。この先ここの風景がどのように変わってゆくのかわからない。もうこのような美しい芹谷を見れるのもあとわずかなのかもしれない。そのことを切なく思いながらも、この日いつもに増して美しい芹谷を一人感じたりした。









http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2008/01/05 21:14】 | 滋賀県山村・廃村・自然 | page top↑
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