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#164 小入谷林道を味わう
~小入谷林道を味わう~






「秋!」という字を使うには、まだ気が引ける感じのする秋晴れのある日、私の大好きな林道‘小入谷林道(林道小入谷線)’を訪れた。滋賀県に残る数少ない、峠越えの未舗装林道だ。ここ20年程の間だけを見ても、多くの未舗装林道が次々と舗装されて姿を変えている。これを時代の流れというだけでは何とも割り切れない感じがしてしまう。そうした中、今なおダートを味わえる小入谷林道は、本当に貴重な存在なのである。

訪れたこの日は3連休ということもあり、林道起点までの道はいつもと比べると車が多い。山間部の細い道にキャンプ、釣り、川遊び、帰省、ドライブなど様々な目的の車が入ってきていて、離合困難な場所では待たされることも多い。その混雑からようやく解放され、滋賀県側の起点となる『小入(おにゅう)谷』の集落に着いた時はちょうど昼。もう少し早く出たら良かったなぁ‥など思うのはいつものパターンだ。

集落のある小入谷から見上げると、山肌に林道が通っているのがわかる。それはまるで山肌につけられた傷跡のようにも見える。これも自然破壊か‥。そこを排気ガスをまき散らして走る自分はもっと自然破壊。今の人間は、存在自体が自然破壊‥などなど考えるときりがなくなってしまうので、素直に控えめに林道走行を楽しませてもらうことにする。そういえば林道のビューポイントからもこの集落あたりが見えるなぁ、など思いながら起点をスタートした。

この林道を走って期待外れだったことは一度もない。走り慣れた所であるのに、風景が四季折々とても新鮮に感じるのである。また天候によっても雰囲気が大きく変わる。真夏とは違った木々の緑には、少しばかりの秋の色を感じる。標高を上げるにつれて開放的な風景になり、白い雲のある青空が何とも爽やかに広がってくる。春に見られるような花は見ることはできなかったが、この日は風に乗って舞う植物の種を運ぶ綿毛が美しく林道の風景を作っていた。何度もビューポイントに車を止めて、林道からの風景を思いっきり味わう。先ほど下から見た小入谷の集落が下界に見える。そこに向かってクネクネとのびる林道も、いかにも林道らしい風景。日頃のストレスは、これだけでも一気に吹き飛んでしまう。本当に来てよかったと感じる至福の一時なのである。

一部路面の荒れているような所もあるが、注意深く走れば十分に普通車でも走行できるので、自然を味わいに入ってくる車も少なくない。下界を見下ろしていると、普通車がゆっくりと上がってくるのが見えた。実に慎重な運転は、引き返すタイミングをうかがっている感じがする。また途中の祠では、腰を下ろしてのんびりと休憩する人の姿もあった。オフロードバイクの姿はこういう所では珍しくないのだが、なんとカブで林道走行する人の姿も見ることができた。ゆっくりとガタガタの坂道を上ってゆくその姿が、何とも優雅に見えてしまうのもこの林道ならではという感じがする。さらに驚いたのが、走って林道を下ってゆく人がいたことである。リュックを背負って休み無く走る姿は、思わず見とれてしまう程のスピード。福井県から峠を越えてきたのだろうか、全くペースを乱すことなく未舗装路を駆け下りてゆく二人は、あっという間に視界から消えていった。不健康な私には考えられないことで、ただただ驚くばかり。もちろん普通のハイキングのグループとも出会った。峠ではオフロードバイクに乗った年配の方が、のんびりと休憩している。そこに普通車が現れる。降りてきたのは年配の方のグループで、楽しそうに峠の碑の前で記念写真。ワイワイと本当に楽しそうだ。これらの、いつもとはちょっと違う林道の風景、人それぞれの思いを持ってこの林道を訪れているということを改めて感じたりする。

この日、小入谷林道で様々な人の姿を見た。さすが秋の三連休といった感じだが、それぞれがそれぞれの形で秋を、林道を、そして自然を楽しみ味わっているということがよくわかった。もちろん自分もその内の一人。こういった場があることに感謝するとともに、この先も長く、多くの人が自然を楽しみ味わえる場でいてくれることをただ願うのである。









http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2008/09/16 22:30】 | 林道 | page top↑
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