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#175 春は芹谷と福寿草
~春は芹谷と福寿草~





年明けから春にかけて、私はよく芹谷地区(滋賀県犬上郡多賀町)を訪れる。雪が降り積もる季節から、春の訪れを感じるこの時期まで様々な美しい表情を見せてくれる芹谷、この地を訪れるのは私の中ではもうこの時期の恒例行事の一つなのである。そういえばこのコーナーでも何度かその時のようすを報告したことがあるのだが、それを読み返してみると、毎年同じようなことをしているということを再認識し、思わず苦笑いしてしまう。それでもその度に感動があるのは何とも嬉しい。

芹谷は名の通り‘谷’である。鈴鹿山脈北部にある小さな谷だ。そしてそこには、谷を流れる芹川沿いにある‘谷底の集落’と、標高500メートル前後の山腹にある‘谷を見下ろす集落’が点在しており、そのほとんどが過疎集落や冬期には人がいなくなる集落、もしくは廃村となっている。この日は『後谷』『屏風』『向の倉』『桃原』という4つの‘谷を見下ろす集落’を訪れた。いずれも今では谷からの便利な林道が着いているが、かつては人一人が通れるほどの山道しかなかった。林道は何度も折れながら標高を上げてゆき、やがて集落へと行き着く。途中、林道から谷を見下ろす景色が見られるが、そこからはまだまだ春の色を感じることができない。しかし山の中に入ってしまうと、随所に春の色を見ることができるのである。またこの日の暖かさは、思いっきり春を感じさせてくれるものだった。

この日、私は福寿草が見たかった。早春の山の春を彩るこの花が大好きで、毎年この時期には見に行く。以前書いたように思うが、この福寿草そしてスノーフレーク、ねじ花が‘好きな花ベスト3’なのである。何がいいのかって、この花が開きかける時に見せる透き通って輝くような透明感のある黄色に何とも惹かれてしまうのだ。苔むした石垣やあまり日当りのよくない土手の斜面などでよく見ることができる福寿草は、冬枯れの寂しい色の中で何とも新鮮ででよく目立つ。薄暗い山の風景の中で、独特の黄色の花はみずみずしく、まわりのくすんだ色が多い中で輝いて見えるのである。そのため私のような人間でもすぐに探すことができる。この日見た福寿草の大部分は石垣や斜面に自生したものであったが、中には人家の前の‘かつての花壇’らしき所に咲くものもあった。それについては人の手によって植えられたものが、主なき後も咲き続けているものかと思われる。

地面に這いつくばって思う存分に福寿草を撮影する。少し角度を変えるだけでまったく違った花のように、いくつもの表情を見せる。また、開ききった花と蕾は全く別物に感じられる。山の静寂の中で時折聞こえる動物たちの声、それらをBGMにしての2時間ほどの撮影は久々の至福の時間。撮影を終えてふと見上げると、そこにはちらほらと咲く白梅の姿。下界では普通に咲いている梅の花だが、ここ‘谷を見下ろす集落’では、ようやく咲き始めたばかり。これからいよいよ本格的な春の色が展開していくことを思うと、なんだか心が温まってくる感じがする。猛烈な花粉を吸い込み、くしゃみと鼻水でヘロヘロになりながらも、芹谷で味わった春の匂いは本当に最高だった。









http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2009/03/10 03:12】 | 滋賀県山村・廃村・自然 | page top↑
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