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#176 芹谷集落にて春を感じる
~芹谷集落にて春を感じる~





芹谷には多くの美しい集落、かつての集落が存在している。その昔、鉱夫たちやその家族たちで賑わっていたこの山腹にある集落も、今では冬場には人がいなくなる無住の集落となっている。訪れたこの時は、いつもより早い春の訪れのある晴れた日。村へと通じる道の正面を見上げると、鉱石採掘のために削り取られたままむき出しになった山の岩肌が見え、それが砂防ダム工事のために開け広げられた空間から集落を見下ろす。集落内は、今も使われている家屋や閉ざされた家屋、崩れかけた家屋、そして石垣と住居の痕跡を残す荒れた空き地が入り混じる。

初めてここを訪れた時は、以前に鉱山があったことなど全く知らなかった。また今のように集落から鉱山跡が見えることなどもなかった。道の終点に車を止めて集落を見ると、寂れてはいるもののごく普通の山村風景。集落入り口付近の崩れかけた廃屋の写真を撮っただけで撮影を終えていたのもそのためだったと思う。だから私の関心は、集落そのものより途切れた道から山の中に延びる電線に向けられた。なぜ山の中に向かって電線が?という素朴な疑問のまま、道のない山の中を電線を頼りに登っていったのを覚えている。どれくらい登ったのだろうか記憶は無いが、登りきった所で見た鉱山施設跡や削り取られてむき出しの山肌を目にした時は、その荒廃した風景に驚いたものだ。後に読んだ登山関係の本から、このむき出しの岩の山肌が「イワノス」と呼ばれていると知り、まさに‘岩の巣’だなんて一人で大いに納得したりした

さて、この日ここを訪れたのは、気になる一軒の家屋があったから。2年ほど前に訪れた時に、トタンがかぶせられたその茅葺き家屋は既に傾き、屋根は崩れかけていた。この冬は雪が少なかったとはいえ、崩れかけた老家屋にとっては冬を越すのは大変辛いもの。もしかしたら既に倒壊しているかもしれない、など考えながら早速見に行ってみる。赤く錆びた大きな屋根が見える。前よりかなり傾きが大きくなっているが、まだまだ健在。ホッとする。壁にはたくさんの支柱が立てかけられ、それによって何とか倒壊を免れているような感じ。立てかけられているだけだが、その支柱の力強さを改めて感じる。その時、私の姿を見て驚いてその家屋に逃げ込むフサフサしたタヌキの姿。残念ながら写真撮影は間に合わなかったが、この家屋の主なき後の新たな主なのかもしれない。それにしてもやけに黄色っぽいタヌキだった。

何か安心した気持ちで帰ろうとする時、桜の木に結わえられた小さな鯉のぼりの姿が目に留まる。「そういえば前にきた時もあったなぁ」など思うが、前回の訪問は2年以上も前のこと。それにしては色あせもしていない鯉のぼり。新しいものに付け替えられたのだろうか、など考えてみるが、わかるはずもない。オールシーズン、風の中で泳ぎ続ける鯉のぼりが本来の鯉のぼりのシーズンを迎えるのは、もう少し先のこと。しかしこの姿を見て大いに春を感じるとともに、本格的な温もりの訪れを感じることができた。そしてその嬉しさを味わいながら、この季節の鯉のぼりもなかなか良いものだぁ、など勝手に思うのだった。









http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2009/03/15 00:42】 | 滋賀県山村・廃村・自然 | page top↑
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