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#195 二つの林道(小入谷林道、御池川林道)からの景色
~二つの林道(小入谷林道、御池川林道)からの景色~






林道を好んで走るようになって、20年程になる。走り始めた頃は、舗装路でない所を走ることに何とも言えない心地よい刺激を感じたものだ。ガタガタ道の振動、ギャップを越えるときのつきあげ感、ラインを考えて走ることの面白さ、走りきることの満足感など、走ることで身体に受ける刺激への心地よさが中心で、景色をじっくりと味わうという感覚はまだそんなになかったような気がする。

景色を味わうようになったのは、実際に林道を何本か走って、「おぉ!」という、これまでに感じたことのないような自然の美しい風景がそこにあるということに気づいてからのこと。それに目覚めてからは、林道の景色にのめりこむことになる。白い路面、赤い土、ごろごろ転がっている石や岩、ガタガタの路面が作る陰影、道脇の木々の緑そして青い空と白い雲、それらが作り出す風景を実に美しく感じ始めた。また林道そのものの風景だけではなく、そこから見える(見下ろす)下界の風景がまた何とも美しく感じた。遠くに見える、重なる山々の美しいグラデーション。はるか下界に見える道や民家、海、川などの景色。そして野生の動物や季節を彩る植物たちとの出会いもあった。さらに静かな風景の中に響く風の音や獣や鳥たちの声、などなど魅力は尽きない。そういった中に自分が入った時、本当に幸せな気分になれたのである。









二本の林道からの風景を紹介したい。一つは滋賀県が誇る?小入谷林道。ここからの風景は、滋賀県側も福井県側も本当に美しい。訪れたこの時は天気はよかったものの、今ひとつ空気に透明感が感じられなかったので若狭の海がクッキリと見えることはなかったが、それでもそこに浮かぶ島々は確認できた。そして手前を見下ろすと、山々に埋もれてしまうかのような『上根来』の集落や牛舎跡などが見える。また峠付近からの風景は、先に書いた‘重なる山々のグラデーション’が見事で、バイクで訪れていた人の「おおー!」という声が、撮影していて聞こえてきたりした。夕日が赤くかわるのを待つと、また風景が変わってくる。紅葉の山々がオレンジに輝き、そこに走る林道が浮かび上がる。どれもが、下界では決して見られない風景だ。この日は、私と同じように林道からの風景をねらって写真撮影に訪れている人を何人か見かけた。同じ景色でも撮る人によってずいぶんと違ったものになるのだろうなぁ、など考えながら帰路につく。





二つ目の林道は、滋賀県の多賀町と東近江市にまたがる御池川林道。完全舗装されているので走ることの楽しさは感じないが、実は未舗装の支線の荒れた路面とそこからの風景がなかなかのもので、よく訪れる。この日もそれに期待しての訪問だった。しかし残念ながら下界は普通に晴れ間のある天気なのに、山に入ると雨。あたりは薄暗く、さらにガスに覆われていたため、支線からの下界の風景はそこからは全く味わうことはできなかった。





ガッカリとして本線に戻って下界に戻ろうと走っていると、わずかばかりの光が雲の間からさしているのが遠くに見えた。これなら下界の風景が見えるかも、とチャンスを求めて車を走らせると木々の間から下界が見える。そこからの景色に「おー!」と思わず声が出る。そこにはわずかな陽の光を浴びて黄金色に光る風景が広がっていた。上にはどんよりとした黒い雲。そのコントラストが不思議で美しい。琵琶湖も見えているはずなのだろうが、そこのところははっきりとしない。これは晴天時には決して見ることはできない風景。晴天の風景とはまた違った美しさで、このタイミングでしか見れない風景。あきらめの中の逆転の一発、そんな感じだ。こうして見れたことに心から感謝である。黒い雲がまた光を隠してしまわないうちにと、慌てて写真撮影をする。









対照的な天候の中での二つの林道の景色。どちらも違った美しさを与えてくれた。山を下りればまた元の世界へ戻ってしまう訳であるが、つかの間の別世界訪問は多いに心が癒される。これ無しには生きていけない、そんな毎日に感じてしまうのは少々悲しいが、これがあることは多いに幸せなことなのかもしれない。

http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2009/12/06 09:11】 | 林道 | page top↑
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