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#204 夏の小入谷林道
~夏の小入谷林道~






大変むし暑い日が連日続く今年の夏。こういう時は風もほとんどなく空気もよどみ、まるで腐りかけて白く濁った水の水槽の底で生活しているような気分になる。遠くを見ると、山や空の景色も白くモヤがかかり、本来の緑や青の鮮やかさは全く感じられない。空気が流れない、そんな感じだ。そんな暑さにいいかげん嫌気がさしている時、2~3日ほどであるが風の強い日が続いた。こういう時は空気が動き、白くもやのかかったよどんだ風景は一変して、透明感のある色鮮やかな風景に変わる。山の緑、空の青、雲の白などが実に色鮮やかになるのである。仕事やら何やらで、なかなかこういう日に自由に動ける時は少ないのだが、先日タイミング良く、この澄んだ空気を感じる日に山に出かけることができた。

出かけたのは滋賀県高島市にある小入谷林道。滋賀県が全国に誇る??美しい林道である。峠を越えて滋賀から福井へ抜けることができ、周辺の集落も大変美しい。峠の雰囲気も最高で、条件がそろえば連なる山々だけではなく遠く若狭の海を臨むこともできる。これまでに何度も訪れているが、期待を裏切られたことは一度もない。そんな林道に、この澄んだ空気の日に訪れたらどういうことになるのか、高まる期待を胸に車を走らせる。





『小入谷』の集落を行き過ぎた所に林道起点がある。起点の看板には、この夏の豪雨のためか、上根来からは工事のため通り抜けができないと記されている。まあ、目的を峠までにしても十分ということで、気にせず進むことにした。午前中は雲が多く青空が見られなかった空も、強い風が雲を吹き飛ばしてくれたかのように、鮮やかな青空を随所に見せ始めている。随所というのが微妙なところで、白いモコモコとした雲もけっこうの面積を占めているのである。しかしそれがかえって良いようで、強すぎる日差しを弱めてくれたり、青の鮮やかさを引き立ててくれたり、それだけではなく雲のモコモコ感が大変美しく夏の爽やかさを強調してくれている。





日差しの陰がアクセントとなった乾いた路面は、一部雨の流れでえぐれた所もあるものの特に問題は無く、とがった落石にだけ注意をはらいながら走ればいいという感じだ。そこそこ標高を上げると下界が見渡せるようになってくる。そして期待していた空気の透明感は・・。





そこには下界の期待に違わぬ色鮮やかな山の風景が広がりを見せてくれていた。遠く『小入谷』の集落の川に架かる橋までがくっきりはっきりよくわかる。山々のディテールや遠く広がる山々の高圧線の鉄塔も確認できる。ちょうど電波状況の良くないアナログ放送がハイビジョン放送に変わったような、そんな感じだ。その風景に感動し、何度も車を停めて写真撮影をしながら、峠まで車を走らせる。夏のこの時期では、なかなか感じることのできない空気の透明感を味わう。そして峠。やはり、そこには思わずうなってしまう程の美しい景色が福井、滋賀両側に広がっていた。まず滋賀県側を見てみると、山々の底に『小入谷』集落、連なる山々の向こうに更に連なる山々、日の当たっている所と影になっている所の山の斜面は、まるで面取りデッサンのモチーフのようにわかりやすく面構成をしている。





そして福井県側を見てみる。これまでは判別できなかった島々もこの日は見える。若狭の海、連なる山々、そして『上根来』の集落、それらが上から順番に見える福井県側。「来てよかった」と思う瞬間だ。そのタイミングに感謝しながら思う存分写真を撮り、そして光が変わる夕日になるのを待つことにした。









峠に停めた車の中でしばらく仮眠。すると車のエンジン音が聞こえてくる。やってきたのは一台のオフロード車。気にせず仮眠をとっていると元気な声が聞こえてくる。男女二人ずつの若い人たちのグループのようで、声の主は、この峠からの風景に感嘆の声を上げる女の子たちの声。日頃なかなか見ることのない風景に感動しているようだ。この美しい峠からの風景、彼らの中にも印象的な風景として映っているようだ。なかなか日頃の生活の中では見れる景色ではない、きっとこの先も彼らの心の中に残るのではないだろうか。





外を見ると光も夕日の色に変わりつつあるので、車外に出て撮影を再開する。残念ながら真っ赤な夕日と言うわけにはいかなかったが、少し前の撮影時より更にパワーアップした風景に、「うーん」と思わず声が出る。先程までの一人静かな撮影とは違って、やや賑やかな雰囲気の中での撮影。しかしその美しさに浸るのに時間はかからなかい。撮影中にも時折聞こえる元気な声、その感嘆の声をあげていた若者たちの目に、この美しい風景が大切な自然として映ってくれているなら、この先もこういった自然は残されていくのかもしれない。そして、もっと多くの人たちがこういう景色を見て感動してくれるなら・・など考えたりするのである。





http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2010/08/14 14:17】 | 林道 | page top↑
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