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#48 廃村『次郎九郎』
~廃村『次郎九郎』~

私が初めて過疎の村『次郎九郎』を訪れた時、そこにはまだ人の姿があった。大きな美しい茅葺き屋根の家屋があり、その横で畑仕事をするお年寄りの姿は今でも私の脳裏に映像として残っている。大原貯水池前あたりで脇道に入り、小高い小さな山を抜けてその小さな集落に着いた時、まるでその風景に桃源郷のようなイメージを感じたものだ。村の入り口の大きな木(たぶん紅葉だったような・・)とその横の墓地、茅葺き家屋、田畑、なぜか広場には放置された何台かのポンコツ車。今から13年前のことである。

その時の風景がもう一度見たくなった。再訪は9年後のことだった。あの茅葺き屋根の家屋はどうなっているのだろう。楽しみに訪れた。
しかしそこに見たものは・・・何とか原形を保ってはいるものの大きく屋根が崩れ落ち、無惨な姿を見せるあの時の茅葺き家屋だった。他の家屋にももう人の気配はなかった。過疎から廃村へ・・。無性に切なかった。威厳を感じさせてくれた老家屋の変わり果てた姿は本当に悲しかった。あの時の畑仕事のお年寄りはどうしたのだろう、など考えてみたが、それもただ切なくなるだけ・・。

この正月にも廃村『次郎九郎』を訪れた。そこはさらに変わり果てていた。巨大な廃棄物処理施設の建設工事が大規模に行われていたのだ。村の奥にあった廃屋は残されていたものの、もうあの時の雰囲気など微塵も感じられない。ただ村の入り口にあった老木と墓地は、そこを避けるように工事されているのか、昔のまま残っていた。しかし墓地はかなり荒れている。狭い所に工事の大型車がばんばん通る中では、墓参りもままならないのかもしれない。

『次郎九郎』という、いかにもいわれのありそうな名を持つこの集落、何百年もの歴史ある村であることは間違いない。村の入り口の老木、この木のまわりにはその昔から多くの人が集まり、村人の拠り所として親しまれてきたことだろう。しかし今は大きなダンプや重機の音が大きく響くだけ。時代の流れを見続けてきたこの老木、今は何を思うのだろうか・・。






http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2006/01/24 00:00】 | 滋賀県山村・廃村・自然 | page top↑
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