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#69 板取宿(福井県)のこと
~板取宿(福井県)のこと~

福井県の今庄町の『板取』を訪れた。南に下れば栃の木峠を境に近江の国となるこの地、かつては北国街道沿いの宿場町として大いに栄えたという。豪雪地帯であるこのあたりであるが、古くから交通の要衝であったということは、ここに関所があったことからもよくわかる。

北国街道(R365)は年に何度も利用する。そしてその度に道沿いにあるこの『板取宿』が気になっていたのだが、実際に訪れるのは初めてである。角川地名大辞典で調べると、この集落は世帯数も人口も0となっている。だから私の中では、廃村となって以来、建物のみが文化財のような形で保存されている、という認識なのであった。
しかし訪れて驚いた。きれいに整備された石畳の道沿いに何軒か立ち並ぶ茅葺家屋(「甲造り」というらしい)。その庭先には洗濯物が干され、犬がいる。車も何台も停まっている。人が住んでいるのである。全く自分の認識のいい加減さにあきれる・・。
うかがってみると、この地は廃村となった後に一般に居住者を募り、人がそこに住むことによって家屋や家並みの保護が進められている、ということだそうだ。話をうかがった方は「応募してみたものの、まさか当たるとは思わなかった。」ということであったが、住み始めて既に13年が過ぎたという。最初は床も抜け落ちボロボロの状態であったというが、やはり人が住むということは、建物がきちんと手入れされ空気が流れる、いわば息吹きが与えられるということなのか、本当に建物が生き生きとして見える。「家は人と共に生きる」ということを改めて感じる次第だ。
北国の雪と違い水分の多く含んだ雪であるがゆえ、屋根の萱が非常に分厚く造られた独特の茅葺屋根は、色といい形といい実に美しい。日差しの中で黄金色に輝く茅葺屋根をしばし眺める。
しかしここは豪雪地帯。特に今年の大雪は大変だったそうで「二階から出入りしなければならなくなるかと思いましたよ。」「三日間孤立して、二日間電気が来なかった。」など例年にない多くのご苦労をされたようだ。しかしそのことを話される表情は明るい。

一度は廃村となり無住となったこの集落であるが、今は人が住み、庭先に色とりどりの美しい花が咲き誇り、その横ではのんびりと犬が昼寝をする。町なのか県なのかは確認していないが、廃村となった地の廃屋を人が住めるように自治体が整備し居住者を募る、そして村を、街並みを存続させる。これは本当に素晴らしいことだと思う。もちろん古くから伝統ある地ゆえのことなのだろうが・・。








http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2006/07/16 00:00】 | 福井県山村・廃村・自然 | page top↑
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