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#88 湖底の橋
~湖底の橋~

そういえば今年の初めに永源寺ダム(滋賀県東近江市)を通りかかった時も、雪景色のダム湖の湖底にこの橋を見た(「たまに一言#46」)。しかしその時はかなりの積雪の為、湖底に降りていくことができず、残念な思いをした。かつては集落だった風景も、大半の時間を冷たい水の中ですごすことで様相を一変させる。泥で彩られた風景は妙な統一感を感じさせ、モノトーンの世界を作り出す。湖底の風景、それを目にする時、何ともいえない切なさ・寂しさを感じるとともに、その風景の神秘的な美しさにも惹かれてしまうのである。

今回の永源寺ダム減水のために現れた風景を目にしたのは、もう日が沈んで辺りが暗くなってからだった。足元が真っ暗にならないうちにと、早速湖底へと降りていく。薄明かりの中に浮かぶ湖底の風景は何とも幻想的だ。しかし光が少ない中での撮影はシャッタースピードが上がらず、手ぶれの連続。といってフラッシュをたけば、この幻想的な風景の美しさは全く表現できない。三脚を使うような繊細さを持ち合わせた人間でもない。そこでノイズ覚悟で感度を上げる。ブレは免れないものの、何とか撮影可能な状態となり、思わずニヤける。沈んだ日の残り灯を頼りに写真を撮りまくる。ますます光は少なくなる。時間との戦いだ。撮影後の液晶に移る湖底の風景を見て再び驚く。実際以上に幻想的に写っている。

翌朝、再び湖底の橋を訪れた。前夜は暗く危険だったので橋の近くまで行けなかったが、この日は実際に橋を渡ってみた。昨年雪景色の中で見た時は、間違いなくコンクリート製だと思っていたこの橋だが、実は木製だった。二十数年間の水の中の生活を送る‘樋之谷橋’、は、橋げたが一部折れかかっているものの、まだまだ元気そう。厚く積もった泥をものともしないその姿が、何かたくましい。村ありし頃は多くの人、車、自転車、リヤカー‥を運んだ橋も役目を終え、ダムの減水時にたまに姿を見せてくれるだけ。だがそのたくましい姿を見て、私の中の切なさがいくぶんやわらぐ。

時折姿を現す樋ノ谷橋。ここを毎日普通に渡っていた人たちは、この風景を見て、どのように感じるのだろう‥










http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2006/12/09 00:00】 | ダム | page top↑
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