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#94 やけにきれいな廃屋の空
~やけにきれいな廃屋の空~

ここのところ、好きな写真を撮りに行くことができずストレスはたまる一方・・もう爆発寸前・・という時、ようやくわずかな時間を確保し廃屋撮影に出かけることができた。そこは私がよく訪れる山村ではなく、ごく普通の田園風景の広がる所。しかしなぜかここの集落のある一画の数軒だけが廃屋となっている。など言うと何か心霊じみたことを想像される方もいるかもしれないが、決してそういうことではない。この土地の所有者が事業に成功され、この地を離れられたというだけのことである。

ここには、これまでも度々訪れている。初めて訪れた時はもっと廃屋が残されており、そこだけを見ればまるで廃村にいるかと錯覚するような光景だった。崩れかけた家屋に、すでに形を失った家屋。のび放題の雑草がそれにからみ覆い隠そうとする、そんな典型的な廃墟の風景だった。これら崩れかけた建物は大変手の込んだものだったようで、その残骸を見るだけでも廃屋たちのかつての優雅な姿が想像できた。きっとこの一画は、周りの風景とは一味もふた味も違う雰囲気を持っていたに違いない。残されたもの一つ一つに何か気品を感じる・・そんな感じがしたものだった。

そんな田園地帯の一画にある廃屋風景も、訪れるたびに整備され姿を変えてきた。残された建物の一部は既に改装工事を終え、資料館として生まれ変わった。また倒れた家屋、崩壊した家屋の多くも片付けられ、もうかつての廃村に近いようなイメージはなくなってしまっている。しかし、その変わりゆく姿になぜかホッとさせられる。たとえばこれが山奥の廃村となった集落であるなら、崩れかけた家屋であれ残骸であれ、片付けられて整地されてしまうことに違和感を感じてしまうのであるが、ここではなぜかそのようには感じない。おそらくここは、あとしばらくしたら廃屋があったことさえも信じられなくなるような、そんな風景に変わってゆくことだろう。山では自然が廃屋を元の自然へと導き、変えてゆく。ここでは人の力が人工のものへと導き、風景を変えてゆく。

その風景を撮影した。廃屋はやはり美しい。そしてこれらをひととおり撮影したあと、ふと空を見る。夕焼けというのか、青空が夕焼けへと変わりつつある状態というのか、空がやけに美しく光って見える。青からオレンジのグラデーション。その空をバックとして蔦のからまる廃屋の風景がとても美しい。その美しさに感動し写真を撮る。撮り終えた後に廃屋の向こうに歩を進める。その時、廃屋の向こうに見えた風景に驚く。木々をシルエットとしたその空の風景、そこで見た風景は本当に美しかった。この日一番のきれいな風景・・。

ストレスに追われ、わずかな合間を見つけて撮影に出かけた時に見たこの風景、それは、やけにきれいな廃屋の空・・だった。








http://www.geocities.jp/kondodoraibuiko_ne021/index.html
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【2007/01/23 00:00】 | 滋賀県山村・廃村・自然 | page top↑
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